なんとかX編
なんとかXって言葉をよく耳にします。
既にご存知の方も多いとおもいますが、3つのなんとかX編についてまとめてみたいと思います。
① DX デジタルトランスフォーメーション Digital Transformation
デジタル技術の活用によって、業務フローの改善等だけでなく、既存システムから脱却し企業風土の変革を実現すること。
② GX グリーントランスフォーメーション Green Transformation
化石燃料から太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーへ転換し、環境に配慮した経済成長と社会改革を目指して社会や経済の持続可能な変革を促進すること。
この変革は温室効果ガスの削減と経済成長の両立を目指すものである。
③ SX サステナビリティトランスフォーメーション Sustainability Transformation
企業の経営の方向性がサステナビリティを重視する経営に転換すること。
SXを実現するためには以下の2点が必要とされます。
・企業の持続可能性
ー既存事業の強化や新規事業への進出等
・社会の持続可能性
ー社会の変革に対する中長期的なリスクと機会を特定して経営に反映させる
特にDXという言葉はよく耳にされると思いますが、よく混同されがちなのが、システム導入。確かにシステム導入はDXを実現するためのツールとなりますが、DXは業務の流れそのものを抜本的に変革すること。DXによって社会に対してよりよい価値を提供する企業となることを目的としています。
GXは特にサステナビリティ情報と企業成長を結び付けるもの、SXは経営の意思決定に財務数値だけではなく、サステナビリティ関連情報も重視するものです。
企業が社会に与える影響と、社会から企業が受ける影響の双方向のかかわりを念頭におく企業経営で、欧州サステナビリティ指令及び基準(CSRD,ESRS)の根底にあるダブルマテリアリティの考え方と整合するものです。(”マテリアリティ”については次回以降説明します)
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